開発者インタビュー Vol. 1
宅配ボックス DooS DELIVERY BOX
開発者インタビュー
──どんなターゲット層を想定しましたか?
想定したターゲット層は、日中に不在が多い共働きのご家庭です。再配達の依頼や配達時の応対といった、日常の中で発生するちょっとした手間やストレスを減らしたいと考えている方々を主な対象としています。本製品をご利用いただくことで、配達時間を気にして在宅する必要がなくなり、時間指定や受け取りの制限に縛られることなく、気軽にネットショッピングや通信販売をご利用いただけるようになります。忙しい生活の中でも、より快適にお買い物を楽しんでいただけることを目指してターゲット設定を行いました。
──上下ダイヤルキーにしたのはなぜですか?
宅配ボックスの上下の扉をともにダイヤルキーにした理由は、利用時の利便性と安全性を最優先に考えたためです。現在、市場には主にダイヤルキー式とプッシュキー式の2種類の宅配ボックスが販売されていますが、プッシュキー式は開錠の際に専用の鍵が必要となり、外出時に鍵を携帯していない場合は、一度荷物が届いていることを確認してから部屋に戻って鍵を取りに行く必要があります。そのため、鍵の紛失リスクがあることに加え、ちょっとした行き来の手間が発生してしまいます。一方、ダイヤルキーであれば、荷物が入っていることを確認したその場で暗証番号を合わせるだけで、すぐに取り出すことができます。鍵を持ち歩く必要がなく、紛失の心配もないことから、上下ともにダイヤルキー仕様とし、誰にとっても使いやすい設計にしました。
──ゼロリターンキーを採用した理由は?
宅配ボックスの扉にゼロリターンキーを採用した理由は、防犯性をさらに高め、より安心してご利用いただくためです。通常のダイヤルキーの場合、開錠番号にダイヤルを合わせて荷物を取り出したあと、そのままにしておくと第三者に開錠番号を見られてしまう恐れがあります。当社が採用しているゼロリターンキーは、開錠番号に合わせて開錠した瞬間にダイヤルが自動的に「0000」に戻る仕組みとなっており、暗証番号が第三者に知られるリスクを防ぐことができます。このように、利便性はそのままにセキュリティ面を強化できる点から、ゼロリターンキーを採用しました。
──複数回投函できるようにするために工夫した点は?
複数回投函できるようにするために工夫した点は、利便性と防犯性の両立です。複数投函口については、できるだけ大きな荷物も投函できるよう、投函口のサイズを可能な限り大きく設計しています。これにより、複数回の配達でもさまざまなサイズの荷物に対応できるようになりました。また、複数投函口には盗難防止プレートを採用しており、外部から手を入れて荷物を取り出すことができない構造となっています。複数回投函の利便性を確保しつつ、安心してご利用いただけるよう防犯面にも十分配慮しました。
──140Lという容量に決めた理由は?
庫内容量を140Lに決めた理由は、実際に市場で販売されている宅配ボックスの購入者の口コミを調査した際に、「想像より小さい」「大きな荷物が入らない」といった容量に対する不満の声が非常に多く見受けられたためです。近年ではネットショッピングが主流となり、1日に複数回荷物が届くことも珍しくなくなっています。 そのため、従来サイズでは容量不足になるケースが増えていると感じました。そこで、DooSでは庫内容量を140Lとし、日本郵便の特大サイズまで対応できる設計とすることで、「大きな荷物が入らない」というお悩みを解消できる容量を実現しました。これにより、日常的な利用はもちろん、大型商品の受け取りにも安心して対応できる宅配ボックスとなっています。
──盗難対策で特にこだわった点は?
盗難対策で特にこだわった点は、「本体の堅牢性」と「多重の防犯対策」による高い安全性です。まず本体の素材には、長期間ご愛用いただけるよう厚み0.8mmの鋼板を採用し、堅牢性を大きく高めました。厚みを0.8mmにすることで本体重量も増し、持ち去りや破壊といった盗難リスクの低減にもつながっています。
さらに、複数投函口には盗難防止プレートを採用し、外部から荷物を引き抜かれることを防ぐ構造としました。加えて、付属品としてワイヤーロックやアンカー止めにも対応しており、設置環境に応じてしっかりと固定できる点も大きな特長です。これらの対策により、安心してご利用いただける高い防犯性を実現しています。
──開発者ご自身が一番気に入っているポイントはどこですか?
開発者として一番気に入っているポイントは、左右に採用したスリット窓です。「荷物が入っているかどうか開けてみないと分からない」「実は荷物が届いていたのに気づかず、そのまま放置してしまった」というお悩みを解決したいという思いから、このスリット窓を設計しました。扉を開けなくても外から中の様子を確認できるため、荷物の有無がひと目で分かり、取り忘れ防止にもつながります。日々のちょっとしたストレスを解消できる、実用性の高いポイントだと感じています。
──購入を検討している方へメッセージをお願いします。
「その不便さ、DooSで解決しませんか?」国土交通省が「置き配」を標準サービスとして追加する方針を固めるなど、今後ますます非対面での荷物受け取りは当たり前の時代になっていきます。一方で、「置き配」には盗難、破損・汚損、誤配送といったリスクがあることも事実です。当社の複数投函宅配ボックス「DooS」は、そうした不安や不便を解消するために開発された、置き配対応・大容量・高い堅牢性・複数投函対応の宅配ボックスです。「日中は共働きで荷物が受け取れない」、「時間指定に在宅していないといけないので予定が立てにくい」、「在宅中でも料理中や入浴中、就寝中など、すぐに玄関に出られない」、「感染症が気になる」、「不審者や防犯面で対面したくない」、「一日に何度も荷物が届く」、「置き配だと雨で荷物が濡れたり、盗難が心配」、「せっかく宅配ボックスを設置したのに予想より小さく大きな荷物が入らなかった」など、さまざまなお悩みをDooSがしっかり解決します。多機能宅配ボックス「DooS」には、みなさんの日々の暮らしをもっと便利で安心なものにしていただきたいという思いが詰まっています。
──この宅配ボックスを開発しようと思った一番のきっかけは何ですか?
この宅配ボックスを開発しようと思った一番のきっかけは、運送業界で深刻化している「再配達問題」でした。近年、ネットショッピングの普及により配送物量は年々増加する一方で、共働き世帯の増加などにより、日中不在で荷物を受け取れないご家庭も多く、再配達が大きな社会課題となっています。再配達が増えることで、ドライバーの労働負担が増大し、働き方改革が求められる中で運送会社の労働環境にも大きな影響を与えています。また、再配達による車両の走行増加は、ガソリン代の増加やCO₂排出量の増大にもつながります。さらに近年では、対面での受け取りに抵抗を感じる方も増えていることから、時間や人目を気にせず荷物を受け取れる仕組みの必要性も強く感じていました。この宅配ボックスがあれば、再配達の依頼や配達時間に合わせて在宅する必要がなくなり、受け取る側の利便性が大きく向上すると同時に、運送会社にとっても業務効率の改善につながります。こうした双方のメリットに加え、間接的に環境問題にも貢献できる点に大きな価値を感じ、この宅配ボックスの開発を決意しました。